布団について

■布団について(種類)

【掛け布団】

掛け布団は保温性がよく、吸湿・透湿・放湿性に優れ、身体に負担をかけないよう、また、寝返りが打ちやすいようにあまり重くなく、肌触りが良いことなどが要求されます。

掛け布団には和掛け布団と洋掛け布団があり、和掛け布団は手づくりによるものが多く、鏡仕立てや額仕立てといったものがあり、洋掛け布団はキルティングミシンで縫製をしています。

掛け布団の縦サイズは、身長+35cm程度、横サイズは150cm~160cmが標準で、一般的によく使われるサイズは150cm×210cm(シングルロング)です。

【肌掛け布団】

掛け布団より詰め物の量が少なく、春から初夏に使用します。あるいは真冬は掛け布団と重ねて使用するなどの用途を広く使えます。

・合繊肌掛け布団

詰め物には合繊(ポリエステル)わたが使われており、中わた重量は0.8kg~1.2kgである。側生地は綿素材のサテン、タオル、ガーゼなどがあるが、夏向きとして吸湿性の良い麻素材もある。

・羊毛肌掛け布団

詰め物に吸湿・放湿性に優れた羊毛わたが使用され、羊毛100%やポリエステル50%程度ミックスしたものなどがある。キャメルわた使用のものもある。

・羽毛肌掛け布団

詰め物に羽毛が使われており、中わた重量は、0.2kg~0.8kgである。側生地には綿100%のものやウォッシャブルタイプはポリエステル綿混、ポリエステル100%が多い。吸湿・放湿性に優れている為暑い夏でも快適に使用することができる。夏向けには羽根を入れたものが多い。ダウンが50%以上入っているものを「ダウンケット」(羽毛肌掛け布団)、フェザーが50%以上のものを「フェザーケット」(羽根肌掛け布団)として区別している。

【夏掛け布団】

詰め物の量を少なくして、側生地もさわやかなサラッとしたものが使われます。麻のちぢみ、綿のちぢみ、クレープ状、サッカー状など薄くてサラッとした生地を使用し、汗でべとつかない工夫のものが多い。

【敷き布団】

保温性や吸湿・透湿・放湿性が要求されることはもちろんだが、長時間体重を支える為、弾力性や耐久性が大きなポイントになります。同時に、健康維持という観点から、支持性能(正しい姿勢が保て寝返りが打ちやすい適度な硬さ)も必要です。敷き布団の縦サイズは、身長+35cm程度、横サイズは100cmが標準サイズで、一般的によく使われるサイズは、100cm×210cm(シングルロング)です。

・一層敷き布団

ふとんわたを側生地の中へ入れて縫製する。和式仕立て(綴じ)とキルティング加工がある。

・固わた入り敷き布団

中芯の材料として成形された固わたをふとんで包み、その詰め物を、側生地に入れて縫製する。固わたは、樹脂あるいはバインダー繊維で固めたポリエステル固わたと、ウール固わたがある。固わた入り敷きふとんは適度な固さと弾力性がある。

・多層構造敷き布団

固わたやニードルパンチわたを利用して、さらに敷き布団の機能を向上させるために素材を何層かに重ねた製品である。吸湿性に優れた羊毛や綿を一番上の層にして、つぎに吸収した湿気を下へ透過させるポリエステル繊維、さらに敷き布団全体に弾力性をもたせるウレタンフォームを重ねていくなどの多層構造の敷き布団。

 

■詰め物の特徴

・綿(コットン)

繊維に撚りがかかっており弾力性、保温性が良い。また、吸湿性も優れている。打ち直しも可能である。取扱上の注意は放湿性がやや劣るので、こまめに日干しをして乾燥させる必要がある。乾燥させないと重くなり、へたりも早くなる。

・合繊(ポリエステル)

軽く、弾力性があり、保温性が良い。また、ホコリが出ず、衛生的である。ホコリが敏感な人に向いており、取り扱いも楽である。

・羊毛(ウール)

保温性が良く、吸放湿性にも優れている。また、弾力性が良く、難燃性でもある。蒸れ感が少なく、さわやかである。なかでもキャメルは最高級といわれています。取扱上の注意は弾力性はあるが、へたると回復しにくい。保管時に虫喰いに注意が必要である。

・羽毛(ダウン&フェザー)

軽く、嵩(かさ)高性があり保温性に優れている。また、吸放湿性にも優れている。蒸れ感が少なく、さわやかである。取扱上の注意は嵩(かさ)が高いので、収納にやや嵩張る。保管時に虫喰いに注意が必要である。

・真綿(シルク)

繊維が細く、軽く、柔らかく保温性に優れている。肌沿いも良い。取扱上の注意は保管時に虫喰いに注意する必要がある。

 

■布団の手入れ方法

【使い方の注意点】

・布団の本体には生地の傷みや汚れを防ぐため、カバーやシーツを掛けて使用することを勧める。

・人間は就寝中コップ一杯分の汗をかくと言われ、ふとんに湿気がこもるので、ふとんは日干しか、ふとん乾燥機などでよく乾燥させること。

・畳や床に布団を敷いている場合は、基本的に布団の上げ下ろしは毎日行う。布団の上げ下ろしをすることで、カビやダニの発生を防止できる。

【干し方の注意点】

・布団干しに適した日は天気の良い乾燥した日

・干す時間帯は午前10時~午後15時頃(湿度の低い時間帯)

・全面が日に当たるように両面を干す。

・布団生地の傷みを防ぐため、カバーやシーツで覆って干す。

・布団叩き等で強くたたかないこと。強くたたくと布団生地や詰め物を傷める恐れがある。

・布団の表面のホコリを軽く取り除くように軽くはたく程度にする。ホコリが気になる場合は、布団の表面に布団専用ノズルを使い掃除機をかけて取り除く。

【洗い方の注意点】

・部分的に布団生地が汚れたら、すぐにつまみ洗いし、十分乾燥すること。

・クリーニングする場合には、専門業者か、寝具専門店に依頼し、家庭での水洗いは、「ウォッシャブル」などの表示がある薄い布団以外は避けること。

・一般家庭での洗濯が可能なふとん(ウォッシャブル)の洗い方

①洗濯機を使用する場合は、洗濯機の取扱説明書に従うこと。

②乾燥は風通しの良い日陰に干し、軽く叩いて詰め物のの片寄りを直し、形を整えて広げて、十分に乾燥すること。

③洗濯水の温度及び洗剤は次のものを使用すること。

・羊毛(ウール)布団、羽毛(羽根)布団

洗濯水は30℃以下、洗剤は中性洗剤を使用。

・合繊(ポリエステル)布団

洗濯水は40℃以下、洗剤は合成洗剤(側地が生成・淡色の場合は蛍光剤の入っていない洗剤を使用)を使用。

 

■収納と保管

・湿気の少ない場所に、敷き布団は下に、掛け布団は上に収納すること。

・しばらく使わないときは、一度日に干してから、カバーやシーツをはずし、湿気の少ない場所に保管すること。

・ダニやカビを防ぐため、使わない間でも、時々日に干し、押入れも乾燥させること。

・布団圧縮袋に長期保管すると、布団の嵩(かさ)高がなくなる。